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久常涼

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初挑戦の全英オープンに意欲

Hisatsune at The Open
久常涼が世界最古のメジャー、全英オープンに挑む。練習日の火曜日に全英オープンの公式日本語メディアのインタビューに応じた21歳は、

「もうホントに、やっぱ今週本当のリンクスコースなので、すごくワクワクしている。ホントに楽しんで4日間回りたいなと思います」と意気込みを語った。

戦いの舞台となるロイヤルトゥルーンは、久常が今シーズンから主戦場とする米PGAツアーのゴルフ場とはまるで異なり、スコットランド特有の変わりやすい天候と、地形を生かしてつくられたコースだ。

予選落ちした先週のスコティッシュオープン後に現地入りして、練習ラウンドをこなしてきたが、「大自然の中のターゲットが絞りにくいコースなので、狙いどころであったりとかが すごく難しい。ほんとにアメリカとはまた違ったタイプのゴルフをしないといけないんで、ちょっと難しいなっていう印象はあります」と、攻略するのは容易ではない。

そんな難コースへの対策として、今週はバッグからは6番ウッドを抜き、代わりに2番アイアンを加えた。さらに4番アイアンも普段の1本から変更し、「ロングアイアンを多めのセッティングにしている」。

また、リンクスコースならではの地面の硬さに対応するために、ウェッジのバンスを削った。

「昨日、新しいバンスが少ないウェッジにしてすごく良かったので、今週はウエッチもスイッチする予定。硬くて、やっぱりバンスがちょっと跳ね気味だったので、少し削ったり、形もこの芝にあった形のウエッジがあったので、 それを使うって感じです」

同様に、困難が予想されるのが天候面。PGAツアーでは天気の良い環境の中でのゴルフが大半を占めるが、スコットランドでは雨と風の二重苦に頭を悩ませられる。

「ちょっと堪えますよね。ずっと半袖で暑い中プレーしてきたのが、長袖のセーターを着たりしながらプレーするので。球も飛ばないですし、下が硬い分はランは出るんですけど、キャリーが出なかったり、その辺のアジャストがちょっと難しいです」と苦笑いした。

それでも、久常はプロ転向からわずか3年足らずでDPワールド(欧州)ツアーで初優勝を飾り、日本人選手としては同ツアー史上初となる最優秀新人賞に輝いた気鋭である。今シーズンからはPGA ツアーに戦いの場を移して奮闘中で、将来を嘱望される選手なのは間違いない。

初挑戦となる全英オープンの舞台で躍動する姿に期待したい。