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星野陸也

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完全復活まで間近、4度目の全英で躍動に期待

Rikuya Hoshino playing at The Open

星野陸也にとって4度目となる全英オープン。4年連続での世界最古のメジャーの舞台への出場となるだけに、練習日に見せた表情からは余裕が感じられた。

3度目の正直となった昨年のロイヤルリバプール大会では予選通過を果たした。しかし最終日は、本人が「今まで経験のないような雨風」と表現したほどの悪天候。全英の洗礼を浴びて「77」。大幅にスコアを崩して60位タイで大会を終え、「これがゴルフかあ……」と肩を落とした。

あれから1年。その間、2年目のシーズンを迎えたDPワールド(欧州)ツアーの開幕2試合で連続2位フィニッシュ、さらに今年2月のコマーシャルバンク カタールマスターズではツアー初優勝を飾った。同ツアーのポイントランキングでも上位を維持している。

その一方で、肺気胸により4月にはゴルフから離れることを余儀なくされ、実戦に復帰したのは6月の全米オープンとなった。同大会では予選落ちしたものの、翌週のKLMオープンで10位タイ、イタリアンオープンで29位タイ、さらにBMWインターナショナルオープンで6位タイに食い込むなど、確実に調子は上がっている。

完全復活に向けて順調に回復しているように映るが、復帰直後の星野はゴルフを忘れてしまったような感覚を覚えていた。

「先週、先々週のドイツぐらいで、感覚が急に戻ってきた。それまでは『握り方がわからない』みたいな。どうやってどの力で握ればいいばいかぐらい、感覚を失っちゃってたんで」

「ただ、全米オープンからこっち(欧州に)来て、トップ10と予選通過して30位ぐらいですけど、あれは本当、自分の中で奇跡みたいな(笑)。4試合ぐらい予選落ちしてもしょうがないかなと思ってたぐらい、 なかなかゴルフ感が戻ってこない状態だった。それがちょうど、握る感覚っていう“普通のこと”が戻ってきて、それで今はショットもよくなってきた」

2016年以来、8年ぶりの開催コースとなるロイヤルトゥルーンについては「月曜日は風があまりなく、プレーしていてそんなに そこまで難しくは感じなかったんですけど、やっぱり今日(火曜日)は風が出てきて。アウトはずっとフォローになるんですけど、フォローだからアウトで伸ばす感じなのかな」。

「とはいえ、フェアウェーも硬いので、刻むクラブの計算とか、あとショートアイアンで打ってもフォローの風に乗った時、10ヤードぐらい前にキャリーで跳ねたりする。 そういう風が入ると、やっぱリンクスの難しさが出るのかなって感じました」と、星野は印象を語った。

惜しくも予選落ちした先週のスコティッシュオープンでは、「ショットは良かったんですけど、2日目のパットが全く、全然ダメ。チャンスにはつけていたの中でダメだった。しっかり全体的なゴルフのバランスを取れるようにしたい」と振り返った。

進化し続ける28歳は、昨年大会の悔しい経験をバネにさらなる高みを目指す。


ついに明日開幕

第152回全英オープン

出場全選手のスタート時間