2023年の日本オープン優勝により、第152回全英オープンへの出場権を得た岩崎亜久竜。初の世界最古のメジャーに臨む岩崎は「とりあえず予選通過して、優勝争いに参加したい」と意気込んだ。
今大会の会場ロイヤルトゥルーンは、全英開催コース中屈指の難コースの一つ。地形を利用したコースは地面が硬く、戦略的に配置されたポットバンカーもあり、「風がなくても難しい」と慣れないリンクスに苦悩している。
現地入りしてから練習をこなしてきたが、「コースは、最初は本当に分からなかったです。でも3~4ラウンドしてだいぶ雰囲気がつかめてきました」。プレー中はコースメモを見ながらキャディと協議、試行錯誤をしながら準備を重ねた。
開幕前日には9ホールを回って最終調整を行った。17番ホールでミスショットが続いた際には、ギャラリーから「もう一度打て!」との声が飛んだ。国内ツアーではあまり見ない光景だが、聖地スコットランドの雰囲気は「楽しい。日本ではそういうノリはあまりないので」。
昨年は欧州ツアーに主戦場を移したものの、15試合に出場して予選通過はわずか3度。最高位は60位タイと、実力を発揮できなかった。苦い経験とともに日本に帰国したが、同年10月の国内メジャーで戴冠。初の海外メジャー出場へとつなげた。
世界のトッププロが勢ぞろいする大会。レンジではタイガー・ウッズが近くで練習している姿もあり、「テレビで見ていて憧れはあるけど、言葉が通じない」と苦笑い。それでも遠目から関係者に“ツーショット”写真を撮ってもらい、「両親に送りました」と喜んだ。
独特の雰囲気を楽しみながら、初メジャーには「緊張して仕方ない」。大会が始まれば真剣勝負が待ち構えているだけに、日本オープン覇者としての実力を示したい。日本時間19日0時27分にスタートする。
7月18日(木)~7月21日(日)