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川村昌弘

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平常心を武器に難コースで我慢のゴルフ

Kawamura at The Open
大西洋からの強烈な海風が吹き荒れるタフな条件の中でプレーが進んだ全英オープンの初日。川村昌弘は耐えるゴルフで1オーバー、「72」。日本勢では最上位となる31位でホールアウトした。

DPワールド(欧州)ツアーで長年プレーしてきた経験が生きた。本人は「たまたまうまくいってるから慣れてますとか言うのも…… 今日はうまく、悪い方に行かなかったなって感じです」と謙遜したが、フィールドに名を連ねるトップゴルファーの多くが悪天候に苦しむのをしり目に、リンクスコースに対応してみせた。

練習日より激しく、異なる向きから吹く風も気にならなかった。アウトは、前日までのフォローが向かい風に変わって「急に難易度が上がった」。しかし、動揺することなく平常心でプレーを続け、堪えてみせた。

「(大会への出場権を獲得した)最終予選の方が強かったと思う。 あの時の方がもっと暴風だったんで、(逆に今日は)ちょっと吹いたなぐらい」と涼しい顔で振り返る。

クラブ選びに頭を悩ませることもなく、「行き当たりばったりでいいと思ってる」と言い放ち、「何で打つというよりは、ティショットで何ヤード打つかを計算している。風が変わっても、番手は決めてないので、距離を打つだけです」。

序盤の2番ホールで微妙な5メートルのパットを沈めて最初のバーディを奪った。シグネチャーホールの8番「ポステージスタンプ(郵便切手)」ではダブルボギーを叩いたものの、同じく難易度の高い10番、11番で連続バーディをゲット。

「長いのがぽんぽんと入ってくれて嬉しかった」と笑顔を見せ、「久しぶりでしたね。11番のパットは特に長くて、10メートル以上あったと思うんですけど。気持ちよかったです」。12番では再びダボ。スコアを2つ落としたものの、残り6ホールはパーを重ねてファーストラウンドを終えた。

今季の欧州ツアーでは低調なパフォーマンスが続き、特に直近の7試合中6試合で予選落ち。そんな状況のなか世界最古のメジャーで奮起し、2018年以来2度目の舞台で躍動。予選突破、さらには前回の39位を上回る成績を目指す。

久々のメジャー出場に「エンジョイしています」と目を輝かせながら、「明日も目の前の1打を淡々とやっていく。良ければ嬉しいし、うまくいかなくてもそれはそれです」。2日目以降も謙虚な気持ちで臨む。
第152回全英オープン

7月18日(木)~21日(日)

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