2021年の第149回全英オープンロイヤルセントジョージズ大会では、初出場ながら見事予選突破に成功した木下陵介。5月に行われた日本国内でのクォリファイングトーナメント「~全英への道~ミズノオープン」で優勝し、2回目の世界最古のメジャーの出場権を勝ち取った。
以来、2か月間にわたり、難易度の高いスコットランドのコースでのゴルフに向けて、「前回のロイヤルトゥルーンで行われた全英オープンの優勝争いとかをこっちに来るまでにいっぱい見て、予習していました」。
「見ていると、やはりアウトコースが少し易しくてインコースが難しいので、アウトでスコアを伸ばして、インコースで耐えるという作戦でいこうと思っています」
イメージトレーニングは重ねてきたものの、脳内でのプレーと実際にコースに立つのでは、やはりその内容は大きく異なる。現地に入って練習を重ねたなかで、木下が最も警戒するのがリンクスコース特有のポットバンカー。
「地面が本当に硬いので、飛距離がなかなか計算できない。自分で読めない。その辺があるので、ポットバンカーには絶対に入れないこと。だから縦の距離ですね、しっかり計算してやらなければならない。そこが一番日本とは違う感じ」
そのため、クラブセッティングを全英仕様にアジャストする予定で、「本当に下(地面)が非常に硬いので、ウェッジをローバンスのものに今週は替えようと思っています」と明かした。
日本ツアーを主戦場にする33歳。上位進出の可能性を高めようと、練習日には、海外で活躍中の後輩プロたちと積極的にラウンドをこなして、情報交換にも余念がない。
「きょう(火曜日)もこの組に僕が入れてもらった感じなんですけど、PGAツアーや欧州ツアー…… 中島啓太選手は欧州、久常涼選手はPGA、川村昌弘選手は長いこと欧州でプレーしているので、そういう選手の意見を聞いて、逆に僕は勉強させてもらっています」
周到に準備を重ねて今大会に臨む木下。まずは、2大会連続で予選通過を果たしたいところだ。
ついに明日開幕